
養育家庭と養子縁組、どちらも家庭で子どもを育てる制度ですが、実は目的や仕組みには違いがあります。
簡単に言うと、「一時的に育てるのが養育家庭」「ずっと親になるのが養子縁組」といったイメージです。
養育家庭とは?
養育家庭とは、いろいろな事情で実の親と暮らせない子どもを、一定の期間、別の家庭で育ててもらう里親家庭のことです。児童相談所が関わっていて、里親になるには研修を受けたり登録をしたりといった手続きが必要です。子どもが実の親のもとに戻れるようになるまでの「一時的な保護」として預かるケースもあれば、「もう少し長い期間預かる里親」や、特別な支援が必要な子を受け入れる「専門里親」などのタイプもあります。法律上の親子ではないので、戸籍上は別々です。
養子縁組とは?
一方、養子縁組は、法律的に親子になる仕組みです。特に「特別養子縁組」は、子どもが新しい家族のもとで本当の子どもとして育てられるようにするもの。家庭裁判所の審判を経て、実の親との関係は戸籍上も完全に切れて、新しい親との間に正式な親子関係ができます。「これからずっと一緒に暮らしていく」という前提の制度なんです。
この2つの一番大きな違いは、法的な親子関係があるかどうかと、子どもと暮らす期間の長さです。養育家庭は「育ての親」として一時的に子どもを預かる形ですが、特別養子縁組は「法律上の本当の親」になるという点がポイントです。
それぞれの目的は?

また、目的も少し違います。養育家庭は「子どもが元の家庭に戻れるまで支える」ことが多いのに対して、特別養子縁組は「新しい家庭で安心して一生暮らしていく」ことを目的にしています。
どちらの制度も、子どもの幸せを第一に考えた大切な仕組みです。子どもたちに温かい家庭を届けるために、社会全体で理解と支援が広がっていくといいですね。
