
里親制度というと、「大人が子どもを育てる制度」として知られています。しかし実際には、里親になるという選択は家族全員の関わりが必要であり、とくに家庭にすでに「実子」がいる場合、その存在がとても重要な意味を持ちます。
里子を迎えるってどういうこと?
里子を迎えるということは、家庭に新しいメンバーが加わるということ。実子にとってもそれは大きな変化です。年齢や性格が違う子どもが家にやってきて、一緒に生活することになる――それは小さな子どもにとって、楽しみであると同時に、不安でもあります。
「パパやママの愛情を取られてしまうんじゃないか」「なんで急に知らない子が家に来るの?」
そんなふうに感じる実子も少なくありません。
だからこそ、里親になる際には、実子の気持ちにしっかり寄り添うことがとても大切です。どうして里子を迎えるのか、どんなふうに一緒に暮らしていくのか、年齢に合わせて丁寧に説明し、実子自身も“迎える側の家族の一員”であるという意識を育てていくことが必要です。
実際の実子さんの様子は?

実際に、実子がいる家庭で里親をしているご家庭では、最初こそ戸惑いがあったものの、少しずつ関係が築かれ、まるで兄弟姉妹のように助け合ったり、遊んだりしている様子が多く見られます。あるお母さんはこう話します。
「最初は実子も戸惑っていたけれど、“自分のお兄ちゃんになってくれてありがとう”って里子に言われたとき、表情が変わったんです。自分も大切な役割を持っているって気づいたんだと思います。」
実子にとっても、「誰かを受け入れる」という経験は、思いやりや共感を育てる大きな学びになります。年齢が近ければ一緒に遊び、年が離れていれば面倒を見る立場になることもあるでしょう。その中で、実子自身が自分の役割を見つけ、自信を深めていくのです。
もちろん、実子にも負担がかからないように、親としてのサポートやケアは欠かせません。実子の心に耳を傾けながら、無理のない形で新しい家族のかたちをつくっていくことが大切です。
家族の愛は分け合うことで減るものではなく、むしろ広がっていくものです。実子とともに歩む里親家庭のかたちは、誰かの居場所をつくるだけでなく、実子の成長にもつながる、温かい循環を生み出します。
里親さんのお話を聞いてみませんか?

里親子サポーターともさぽ杉並区・三鷹市・武蔵野市(1区2市)を管轄し、里親になりたいと考えている方への支援から、里親家庭とのマッチング、里親と子どもの日々の暮らしに関する相談支援、自立を目指す子どもたちへの支援まで、包括的なサポートを行っています。
また、毎年この1区2市において、それぞれ「養育家庭(体験)体験発表会」を開催し、地域の皆さまに里親制度を広く知っていただく機会を提供しています。
里親さんのリアルな声を聞くことができるチャンスです。ぜひお気軽にご参加いただければと思います。
